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ギャラリーGarelly

 ここでは、最近あった出来事について、思うところを綴ってみたいと思います。

2023.8.28 たちはら整形外科を開院します!


 2024年の4月(予定)に自分のクリニックを開院することになりました。
開院の経緯など詳しい情報ははホームページをご覧ください。
開院に伴い、2024年の2月末で大久保病院と明舞中央病院の外来は閉じることになります。
外来通院中の患者さんは引き続き「たちはら整形外科」で診察を続けられるように連携致します。
遠方で通院困難な患者さんに関しては、近隣の医療機関に紹介させて頂きます。
手術は引き続き、大久保病院と明舞中央病院で続ける予定です。

「たちはら整形外科・肩とスポーツのクリニック」のホームページ

2023.3.15~16 TSOC見学

TSOC DrSugaya
 恩師の菅谷啓之先生が院長をされているTSOC(東京スポーツ&整形外科クリニック)の見学に行ってきました。
 久しぶりに菅谷先生の診察、手術を見学させて頂き、フェロー時代を思い出し、熱い気持ちになりました。 また、自分のクリニック開院に向けて、TSOCのシステムはとても参考なりました。 菅谷先生、ありがとうございます!

2023.2.26 世界遺産姫路城マラソン2023に参加

Himegimarason
 初マラソンに挑戦しました。
 日頃、ほとんど走っていませんでいたが、ふとフルマラソンを走ってみたくなり、昨年秋にエントリーしてからコツコツ走ってきました。 初めの頃は、シューズが合わなくてすぐに足が痛くなったり、少し距離を伸ばすと膝が痛くなったり腰が痛くなったりと順調ではありませんでしたが、直前には25キロくらいは走れるようになっていました。しかし、それより先は未知の世界なので、不安な状態で当日を迎えました。
 予想通り、30キロを過ぎるとランナーズニー的な痛みがでてきて、何度もストレッチしながら、なんとか4時間55分で完走することができました。
 フルマラソンという目標に向けて練習を続け、自分の身体と向き合い、調整し、目標を達成するという過程は、とても清々しいもので、素晴らしい経験になりました。 応援してくれた皆様に感謝です!

2023.2.22~23 第5回 KKCM キャダバーラボ in バンコク

 コロナで開催できないでいたバンコクでのキャダバートレーニングが3年ぶりに開催されました。この会はKKCM(関西肩コラボレーションミーティング)が主体となって2017年から開催しており、今回で5回目になります。
 他のキャダバートレーニングにはない最大の特徴は、理学療法士が参加しDrと共に学ぶことができるというところです。
 今回も沢山のが参加してくれました。きっと、臨床に役立つたくさんの解剖学的知見が得られたはずです。
 今回は、残念ながら大久保病院からPTを連れて行くことができませんでした。コロナの影響もあるし、意識の低下もあるかもしれません。 いつか、また自分の施設のと一緒に参加したいと思いました。

2023.1.31 菊地教授からのメッセージ

HanadayoriDrKikuchi 

気が付けば、ずいぶん長い間ギャラリーの更新をしていませんでした。
コロナの流行があり、世の中の仕組みが変化していく中で、自分自身も立ち止まり、いろいろ考えてしまい、思考が停滞していたんだと思います。
そして自分の中で新たな方向性が決まり、歩みを再開した時に、ふと恩師の故 菊地臣一先生から頂いた「理事長室からの花だより」を開いてみました。
そこには「想いを形に」のメッセージがありました。
自分の考えを後押ししてくれる恩師の言葉に胸がいっぱいなり、同時に勇気を頂きました。本当にありがたいです。

「理事長室からの花だより」は、菊地先生が理事長に就任してから、毎週定期的に発信し続けたエッセイと理事長室に生けられた花の写真から構成されています。医療人の枠を超えた教養の深さに感銘を受けます。Webに公開されているので、是非、覗いてみてください。


2019.11.28 PRP外来が始まりました

PRP
 
 7月から大久保病院でPRP外来が始まりました。
 PRPとはplatelet-rich plasmaの略で、日本語では多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)と言います。PRPは血液から血小板を濃縮することにより作製し、血小板に含まれる活性の高い成長因子を多く含みます。この成長因子の効果により、組織の修復が早まったり、治りにくい組織の修復が期待されます。この効果を利用する治療方法がPRP療法です。ヤンキースの田中将大選手やエンゼルスの大谷翔平選手が右肘の靱帯損傷に対する治療としてPRP療法を行ったのは記憶に新しい出来事です。
 適応疾患は、野球肘(内側側副靭帯損傷など)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)、変形性膝関節症、アキレス腱炎、足底腱膜炎、肉離れなどいろいろあります。
 治療を希望される方は、関節センターへの予約をお願いします。

PRP外来のホームページ

2019.6.10~12 ストックホルムで手術見学

 スウェーデンのストックホルムで活躍されているEkelund先生の手術と外来を見学してきました。Ekelund先生の病院には、北欧中からから難しい肩の症例が集まってきています。それらを丁寧に治療されており、大変勉強になりました。また、ストックホルムは古い街並みが海と共存した、とても美しい街でした。夏の一番良い時期に訪問できて幸せでした。一緒に見学した、とちぎメディカルセンターの笹沼先生と鶴田整形外科の荻本先生とは偶然同期であり、繋がりを持てたことにも感謝です。

2019.5.31 藤沢ぶん整形外科を訪問

 2019年5月13日に、福島県立医科大学の一つ後輩の高山文治先生が神奈川の藤沢で開業したので、クリニックを訪問してきました。彼は、私と同じ方向性の考えをもった数少ない同士です。彼らしい、センスが良く居心地が良さそうなクリニックでした。最初はいろいろ大変だと思いますが、きっと素晴らしい世界を作ることができると信じています。 遠くから応援しています!

藤沢ぶん整形外科のホームページ

2019.3.27 雑誌「臨床スポーツ医学」に掲載

 恩師である船橋整形外科の菅谷啓之先生のご高配で、雑誌「臨床スポーツ医学」に文章を掲載させて頂きました。今回の特集は「肩インピンジメント症候群を考える」で私の担当は「腱板断裂における肩峰下インピンジメントの診断と治療」です。肩の日常診療で良く遭遇する病態でありながら、奥が深いテーマです。自分なりにいろいろ勉強したり考えたりして完成させた文章ですので、読者にとって有益な情報になれば嬉しいです。

2019.2.11~12 第2回 KKCM キャダバーラボ in バンコク

 バンコクで理学療法士達と手術と解剖の勉強をしてきました。医師向けのラボは多くありますが、理学療法士が参加できるラボはなかなかありません。彼らにとって貴重な経験となり、日々の臨床に生かしてもらえると嬉しいです。KKCM(関西コレボレーションミーティング)として、毎年の恒例行事にしていきたいと考えています。

2018.3.13 「学術活動サポート制度」は「リスペクト」と「感謝」の気持ちから

 2014年に、私は病院と交渉し「学術活動サポート制度」を設立しました。
 その際、このホームページに記述した内容が以下の文章です。

 我々は、ついつい日々の忙しさに埋もれ、自分のしていることを他人に評価してもらうことなく、自己満足に終わってしまうことが往々にしてあります。自分のしてきたことを国内外へ発表し、それを客観的に評価してもらうことは、自分のレベルアップに繋がりますし、自分の経験を外の世界に還元することで、より多くの人々に影響を与えることができます。ですから、我々のような臨床に携わる人間にとって学術活動は非常に重要なものと考えています。しかし、このような学術活動は、ルーチンの仕事が終わったあとや、休日に行うことになるにもかかわらず、その努力に対する手当がないのが現状です。そこで、学術活動に対するモチベーションアップを目指してサポート制度を設立しました。医師、理学療法士、看護師など職種にかかわらず当院のスタッフの全てに適応してもらいました。主な内容としては以下のようなものです。

1) 国内の学会で発表した場合:参加費、交通費、宿泊費全額病院支給
2) 海外の学会で発表した場合:参加費、宿泊費全額病院支給
3) 海外の学術論文:10万円支給
4) 国内の学術論文:5万円支給
5) 地方会の学術論文など:3万円支給
6) 一般向けの雑誌、新聞など:2万円支給

 おかげで、私が赴任する以前は、「ゼロ」だった学術活動でしたが、徐々に学会発表や論文数が増えてきて嬉しく思っていました。
 しかし最近、この制度がうまく機能しなかった事例がありました。ここでは、どこに責任があるかを問題にする気はありません。ただ、せっかく作り上げた制度が機能せず、努力したスタッフに還元できなかったことが悔しくてなりませんでした。
 今後、このようなことが起きないように、病院側と制度について話し合いを行いましたが、スタッフ側にもお願いしたいことがあります。
 それは、学術活動を積極的に行っているスタッフに対するリスペクトの気持ちを忘れないこと。それと同時に、そのスタッフは、周囲の仲間に感謝の気持ちを忘れないということです。なぜなら、学術活動は1人ではできないからです。この、「リスペクト」の気持ちと「感謝」の気持ちがなければ、この制度は成り立ちません。それどころか、組織がバラバラになりかねません。皆さん、この機会に「リスペクト」と「感謝」の気持ちを持てているか考えて欲しいと思います。

2018.2.24 明石運動器リハビリテーション研究会にて桂良太郎先生(Best Performance Labolatory)の勉強会を開催!

 20回目の節目となる明石運動器リハビリテーション研究会の定期勉強会で、Best Performance Laboratoryの桂良太郎ATが講演・実技指導をしてくださいました。私が「当院におけるFunctional Movement Screen(FMS)導入と今後の展望」という演題で導入のお話しをさせて頂き、桂先生には「パフォーマンスを高めるための機能的コンディショニングの実際ーMovementという共通言語を通じてー」という演題で本編を行って頂きました。
 従来、我々がスポーツ障害患者さんに対して行っていた「機能的評価」に「動作の評価」を加えることで、今まで見えにくかった問題点が明らかとなり、それを改善させることが障害予防やパフォーマンス向上に繋がると思います。新たな視点と気づきが得られる素晴らしい時間でした。
 この勉強会で得られた知識や経験を、どれだけ各自が消化して日々の臨床に生かせるかが今後の勝負だと思います。

2017.4.13 北山聡一郎先生、大久保病院へ移籍!

 4月から北山聡一郎先生が仲間に加わりました。北山先生は私と同じく船橋整形外科の菅谷啓之先生のもとで肩・肘疾患の治療を学ばれて、東北海道病院や大阪の藤井病院で活躍されていました。この度、縁があって大久保病院に移籍することになりました。今後は、共に大久保病院の肩・肘治療を盛り上げて行こうと思っています。

2017.4.13 新しい関節鏡システム導入

 今までの関節鏡システムでも十分綺麗だったのですが、関節鏡手術の増加に伴って、もう1台関節鏡システムが導入されました。4Kのディスプレイ(Stryker)なのでさらに高画質になりました。県内で2施設目の導入になります。手術のクオリティは同様ですが、気持ちよく手術ができそうです。

2016.10.29 第6回 関西肩コラボレーションミーティング(KKCM)開催

 今年は、大久保病院が当番幹事で初の神戸開催となりました。KKCMは肩にまつわる一つのテーマに対して、いろいろな治療者が、それぞれの立場から病態のとらえ方や治療戦略を述べてもらい、ディスカッションしていく会です。今回のテーマは「拘縮への取り組みー理論と実践ー」でした。医師から浜田純一郎先生、PTから林典雄先生、柔道整復師から畑中仁堂先生、ATから橋本恒先生に講演してもらい、最後の総合討論ではモデル患者に実技指導をしてもらいました。約300人に参加して頂き、大盛況で終わることができました。スタッフとしてがんばってくれた、大久保病院リハビリ科の皆さんに感謝です。

2016.10.21~22 第43回 日本肩関節学会に参加

 今年は広島での開催でした。当院からはリハビリ科から3題、手術室ナースから1題、立原が1題の合計5演題の発表でした。全てが口演発表でした。今年一番の成果は、手術室ナースが発表できたことだと思います。まったく手探りの状態から、よくがんばりました。菅谷先生が会長の来年の肩学会は、ナースの研究会を独立させるそうです。この調子で、来年の肩学会も発表してほしいと思います。

2016.9.23~25 FMS(Functional Movement Screen)Level1 and Level2 ライセンス認定ワークショップに参加

 FMSとは7つの基礎的動作を評価することで、身体の機能的な問題をスクリーニングするツールです。そして、その評価に基づいて機能的問題を改善するためのエクササイズがシステマティックに導かれます。
 普段我々は、スポーツ選手の身体を評価する手段として関節の可動域や筋力などの小さなセグメントに目が奪われがちです。しかし、スポーツ選手にとって大切なのは「動き」であり、その「動き」を評価することによって、より実戦的な機能的問題が明らかになるはずですし、パフォーマンスアップへの戦略へもつながるはずです。
 ところが、「動き」を評価するのはすごく難しく、経験とセンスが必要となります。そのため、一部の経験豊富なセラピストのみが獲得できる職人技みたいな世界でした。
 それを、誰でも同じように評価でき、治療に結びつけることができるツールがFMSです。今後、どのように当院へ導入すべきかは考える必要がありますが、スポーツ障害へのアプローチや、チームへのメディカルサポートが大きく変わる第一歩になったと思います。

2016.6.1 大久保病院にスポーツ内科開設

 縁がありまして、6月1日から大久保病院にスポーツ内科医の田中祐貴先生が来てくださることになりました。
 スポーツ内科という分野はまだ認知度が低いもしれません。しかし、アスリートが良いコンディションを維持したり、パフォーマンスを上げるためには、スポーツ内科的なアプローチが大きな力になると信じています。
 例えば、持久力系スポーツ選手が、パフォーマンスの低下で悩んでいる場合、スポーツ貧血が隠れているかもしれません。通常の貧血とスポーツ貧血の診断基準は違うのですが、私もその違いを知りませんでした。貧血の指標であるヘモグロビンが1違うだけで、パフォーマンスは全然変わってくるそうです。また、女性アスリートにとって月経はパフォーマンス大きな影響を与えるのですが、海外では常識でも、日本ではまだ月経コントロールを取り組んでいるアスリートはほとんどいないそうです。
 今後、我々はスポーツチームのメディカルサポートに取り組む予定でいます。サポートを行う上で、一人の選手に対して多方面からのアプローチが重要と考えています。田中先生のスポーツ内科的アプローチは心強い味方です。
 スポーツ内科は毎週木曜日に診察をしていますので、パフォーマンスの悩みがあるアスリートは気楽にメディカルチェックに来て欲しいと思います。
 スポーツ内科に興味のある方は、田中先生のホームページをチェックしてみてください。

2016.4.26 Axis Former(アクシスフォーマー)販売開始

 自宅でのセルフリハビリはとても重要です。しかし、外来でリハビリを受けてそれ終わりの方がとても多いと感じます。それでは、なかなか良い身体の状態を維持できません。この度、自宅でセルフリハビリができるAxix Former(アクシスフォーマー)をリハビリ科で購入できるようになりました。肩こりや腰痛などに効果があり、多くのプロスポーツ選手も、セルフコンディショニングに取り入れています。
 似たような商品は低価格で世の中に出回っていますが、素材が悪く、すぐにつぶれてしまったり、効果を得にくいことが多いため、本物を使用して頂きたいです。
 アクシスフォーマーは本物です。是非、アクシスフォーマーで身体を整えてみてください。

2015.12.15~19 ミュンヘンでの肩関節鏡トレーニング

 ドイツのミュンヘンで肩関節鏡のトレーニングをしてきました。今回は、講師として参加させて頂いたのですが、新しい発見や刺激がたくさんあって、楽しいトレーニングとなりました。ちょうどクリスマスシーズンのミュンヘンは雰囲気が良く、街のあちこちでクリスマスマーケットが開催されていました。ホットワインが気に入りました。

2015.8.15~16 「森のひととき」で夏キャンプ

 リハビリメンバー、Ope室スタッフ、その家族の皆さんとキャンプに行ってきました。場所は丹波市の「キャンプリゾート 森のひととき」。昨年は台風で中止になり悔しい思いをしましたが、今年は夏らしいキャンプ日和の中、BBQやスイカ割り、キャンプファイヤーなど自然相手に満喫することができました。超ハイシーズンのこの時期に、場所の予約から当日の準備までがんばってくれたスタッフに感謝です。このような楽しみを通じて、さらにチームワークが高まればいいなと思います。
 来年は海系でしょうか?また、みんなで相談しましょう!

2015.8.5~6 銭田先生が来院

 名古屋から銭田治療院院長の銭田先生が大久保病院へ見学に来てくれました。銭田先生は鍼灸師と理学療法士の両方のライセンスをお持ちのバイタリティー溢れる先生です。鍼灸師からの東洋医学的視点と、理学療法士としての西洋医学的視点の融合を、エコーを武器にして確立していこうとする姿勢には感銘を受けました。
 外来では、筋膜性腰痛に対しエコーガイド下に筋間へ注射液を広げて癒着を剥離する手技を指導して頂きました。来院時はほとんど立てなかった患者さんが、手技の後には歩けるようになり、治療効果を実感することができました。
 今後は、応用範囲を広げて手技の精度を高めていきたいと思っています。
 錢田先生、ありがとうございました。

2015.6.4~5 福井総合病院への手術見学

 福井総合病院へ山門浩太郎先生の手術見学に行ってきました。初日は「RSA 最近のトピックスについて」の講演とワークショップ。2日目はRSA、ARCR、授動術を見学させて頂きました。経験豊富な山門先生の手術に入らせて頂き、実戦的な知識を得ることができました。また、山門先生のアグレッシブな姿勢には感銘を受けました。山門先生、一緒に勉強した北大の瓜田先生、そして、このような会を企画してくださったLimaの皆さんに感謝いたします。

2015.4.4~5 菅谷系 Shoulder and Elbow Arthroscopy Course in Hawaii

 今年も、Hawaii大学で開催された菅谷系のCadaver Trainingに参加させていただきました。今回で菅谷系は6回目の参加になります。毎回、新しい発見と刺激があって自分にとって大切な時間になっています。今年は、新たな試みとしてMaui島へ寄り道してからのOahu島インしてみました。さすが、風の島でした。もう少しゆっくりしたかった...

2014.9.9 新しい外来診察室が完成!

 今までは、第1診察室と第3診察室を交互に使用していましたが、この度、第5診察室が完成し専用に使わせてもらえることになりました。
写真左:肩、スポーツ診察にかかせないエコーをすぐ使えるようにしました。
写真中央:Bluetoothスピーカーとアロマディフューザーと小さなヤシの木を置きました。リラクゼーションミュージックとアロマの香りで患者さんもスタッフも心地よい空間を共有できるといいなと思います。
写真右:Hawaiiで購入したヘザー・ブラウンの絵を飾ってあります。モチベーションアップにつながります。

2014.7.22 大阪医大への手術見学

 先日、大阪医大へ三幡先生の行う上方関節包再建術を見学してきました。広範囲腱板断裂に対する腱板修復術は再断裂率が高く、いまだに治療戦略が定まっていません。そのなかで、三幡先生の上方関節包再建はシンプルでありながら良好な成績が報告されており、近年注目されている術式です。この日は、TSA+上方関節包再建と従来のASCRの2件を見学することができました。今年の4月から、国内でもリバース型人工肩関節(RSA)が使用できるようになり、広範囲腱板断裂の治療は新たな局面を向かえています。しかし、適応や合併症を考えるとRSAはやはり最終兵器という位置づけだと思います。そうなると、上方関節包再建は心強い武器になると感じました。この日得た経験を大切にしたいと思います。

2014.4.23 学術活動サポート制度設立!

 我々は、ついつい日々の忙しさに埋もれ、自分のしていることを他人に評価してもらうことなく、自己満足に終わってしまうことが往々にしてあります。自分のしてきたことを国内外へ発表し、それを客観的に評価してもらうことは、自分のレベルアップに繋がりますし、自分の経験を外の世界に還元することで、より多くの人々に影響を与えることができます。ですから、我々のような臨床に携わる人間にとって学術活動は非常に重要なものと考えています。しかし、このような学術活動は、ルーチンの仕事が終わったあとや、休日に行うことになるにもかかわらず、その努力に対する手当がないのが現状です。そこで、学術活動に対するモチベーションアップを目指してサポート制度を設立しました。医師、理学療法士、看護師など職種にかかわらず当院のスタッフの全てに適応してもらいました。主な内容としては以下のようなものです。
1) 国内の学会で発表した場合:参加費、交通費、宿泊費全額病院支給
2) 海外の学会で発表した場合:参加費、宿泊費全額病院支給
3) 海外の学術論文:10万円支給
4) 国内の学術論文:5万円支給
5) 地方会の学術論文など:3万円支給
6) 一般向けの雑誌、新聞など:2万円支給
がんばった人が適切に評価される環境は意外と少ないものです。恵まれた環境を生かして、当院スタッフにははがんばってもらいたいと思います。

2014.4.17 山本昌樹PT 大久保病院に移籍!

 名古屋にあるトライデントスポーツ医療看護専門学校にて、長年、理学療法士の育成にあたっていた山本昌樹先生に、この春から大久保病院の常勤PTとして勤務して頂けることになりました。名実ともに全国トップレベルの山本先生が加わることで、組織全体のレベルアップが実現すると思っています。
 山本先生とは船橋整形外科の留学中に、沖縄の学会で出会いました。当時、船橋整形外科のリハビリレベルの高さに驚かされ、その重要性を痛感していました。留学後、福島に帰った後にもレベルの高いリハビリを提供できる環境を作る必要性を感じていましたが、医師である私にとって、治療コンセプトは理学療法士達に伝えることができても、技術的なことを指導する自信はなく困っていました。そこで、山本先生に福島にきて技術指導をしていだだきたいとお願いしたところ、快諾して頂きました。その後、福島県郡山市にある寿泉堂総合病院に2ヶ月に1回くらいの頻度で技術指導に来ていだだき、私自身も大変勉強になったのを覚えています。あらためて、名古屋から福島という遠距離にもかかわらず、はるばる指導に来ていただいたことに感謝です。
 そして、3年前に私が大久保病院に赴任した後も、引き続き山本先生には指導をお願いし、現在ではその勉強会も、「明石運動器リハビリテーション研究会」という形で大きくすることができました。
 今回、山本先生が臨床に戻る決意を固め、その活躍の場に大久保病院を選んでくれて本当に嬉しく思っています。福島にいるときには、まさか一緒に仕事をすることになるとは夢にも思いませんでした。この縁を大切にし、共に大久保病院の整形外科・リハビリ科を発展させていけることを楽しみに思っています。

2014.3.29~30 菅谷系 Shoulder and Elbow Arthroscopy Course in Hawaii

 今年も、Hawaii大学で開催された菅谷系のCadaver Trainingに参加させていただきました。早いもので今回で5回目の参加です(菅谷系以外も合わせると7回目!)。毎回ながら、良い時間を過ごすことができました。今回、Training以外ではカイルアで初Wind surfingできました。風は弱かったけど...
やっぱりHawaiiはいいですね。

2014.2.7 神戸新聞・奥様手帳に掲載

 少し前になりますが、神戸新聞購読者に配布される「奥様手帳」のクリニック・ファイルに石灰沈着性腱板炎について掲載させていただきました。それ以来、兵庫県の遠い地区からも患者さんが来院してくれるようになりました。今更ながらメディアの力に驚かされます。時間をかけて来院してくれる方の期待を裏切らないような医療を提供できるよう、スタッフ一同がんばっていくつもりです。

2013.12.7 第15回大久保病院 リハビリ定期勉強会

 私が大久保病院に赴任して15回目、明石運動器リハビリテーション研究会としては4回目?の定期勉強会が開催されました。今回は山本昌樹先生に変形性股関節症、小野志操先生にFAIについて講義と実技指導をしていただきました。参加者も過去最高の58名で、明石周囲だけでなく大阪や岡山など広い範囲から参加していだだき嬉しく思います。FAIと股関節鏡は、近年の大きなトピックで注目すべき分野です。当センターにおいても、股関節鏡の第一人者である内田宗士志先生が定期的に診察・手術をしていだだいている影響で患者数が増加しており、それに合わせて我々の知識と技術の向上が必要とされております。この勉強会が参加者のレベルアップのきっかけになれば嬉しいです。

2013.10.24 Mountain Bike プロライダー末政実緒選手と

 9月に南アフリカで行われた世界選手権で転倒されて肩を傷めてしまい、帰国後から当院でリハビリを行っていたプロライダーの末政実緒選手がダウンヒルのジャパンシリーズで年間優勝されました。小さな身体で世界で戦い、怪我にも負けず結果を残す姿はとてもカッコいいです。我々も僅かですがサポートできたことを嬉しく思うと同時に、良い刺激を頂きました。
 これからシーズンオフということで、早く肩を治して、良いコンディションで来シーズンを迎えて欲しいです。
 当センター一同、今後の活躍を応援しております!
末政選手のホームページはこちらから 
 

2013.9.27~28 第40回 日本肩関節学会 @京都

 9月27・28日に京都で開催された肩学会に参加してきました。前から念願だった、医師、理学療法士、看護師のみんなでの参加が叶いました。肩の分野は特に、コメディカルとのコラボレーションが重要です。レベルの高いチームを作るためには、医師、理学療法士、看護師のそれぞれが努力して高レベルを目指さなくてはいけません。学会にみんなで参加することができたことは、良い「しるし」だと嬉しく思っています。
 今回は私が口演1題とポスター1題、堀江PTが口演1題の3題の発表でした。発表後の打ち上げは鴨川の川床で京都の雰囲気を味わいました。
 来年は、さらに多くの発表ができるように、みんなでがんばりましょう!

2013.9.21 第1回 明石整形外科オープンカンファランス

 明石でがんばっている若手整形外科同士の連携と絆をを深めるために、当院田中日出樹先生の発案でオープンカンファランスが開催されました。第1回目という試験的な雰囲気のなか、杉本整形外科の杉本格先生、宮田整形外科の宮田啓介先生、中山クリニックの中山潤一先生、明石回生病院の美馬弘先生に集まっていただけました。日頃困っている症例に対するディスカッションと終了後の懇親会で良い関係ができたと思います。明石地区には、いろんな大学出身の整形外科医が集まっており、医局の枠を超えた繋がりが大切だと思っています。その繋がりを作るきっかけになれば嬉しいです。

2013.9.13~14 39th 日本整形外科スポーツ医学会学術集会 @名古屋

 先日、名古屋で開催された整形外科スポーツ医学会に参加してきました。初日に発表した演題は「機器を用いたディップ運動による肩関節可動域の改善効果」です。以前紹介した、Hogrelというセルフトレーニングマシンの効果を健常人で評価した内容です。結果としては、短時間の運動でも肩の可動域(特に肩甲胸郭関節)を改善することがわかりました。肩甲胸郭関節の柔軟性低下は投球障害の大きな原因の一つですので、野球やソフトボールで肩や肘を痛めている患者さんに効果を実感して欲しいです。
 2日目の夜は、イタリアから招待されたCastagna先生とケースカンファランスをさせていただきました。日頃、困っている症例に対してアドバイスをいただき貴重な経験となりました。

2013.7.22 Hogrel導入

 筋肉を反復収縮させることで、神経反射を利用し筋肉をゆるめることのできる、セルフトレーニングマシンのHogrelを導入しました。特に、投球障害の患者さんには肩甲骨周囲筋の緊張をゆるめるのに有効だと思います。Hogrelの効果については、9月に名古屋で開催される日本整形外科スポーツ医学会で発表する予定です。

2013.7.22 新リハビリ室稼働!

 以前より、工事していたリハビリ棟が完成し、7月22日より新リハビリ室が稼働しました。広くて、気持ちのいいリハビリ室で、さらにレベルの高い治療を提供できるよう、スタッフ一同がんばります。

2013.6.29~30 菅谷系 Shoulder and Elbow Arthroscopy Course in Hawaii

 今年も、Hawaii大学で開催された菅谷系のCadaver Trainingに参加させていただきました。毎回、up dateされた新しい技術を勉強させていただき、刺激になります。今回は、Hill-Sachs lesionの大きな症例に対するRemplissageの手技の確認や、群馬大学の山本先生によるRSAの実践的な指導などを受けることができ有益なラボでした。また、大学の後輩の高山先生とペアを組ませていただき、楽しい思い出になりました。

2013.6.20~22 5th JOSKAS @札幌

 札幌で開催された、5th JOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)にて、臨床研究の成果を発表してきました。演題は「鏡視下腱板修復術後にけるフェンタニル持続静注の鎮痛効果」というものです。侵襲の少ないと言われている鏡視下手術ですが、術後の痛みは問題になります。当院では、術後の痛みを最小限にするために腕神経叢ブロックと術後にフェンタニルという麻薬を使用し痛みを抑えており、良い結果がでているので報告しました。現在、術後の痛みゼロを目指して、さらに効果的な鎮痛法を模索中です。

2013.6.1 技術研修会開催:「クリニカルインソールについて」

 明石運動器リハビリテーション研究会主催の技術研修会を開催しました。いつもの勉強会と趣をかえて、4日間の集中授業です。場所も、大久保北コミュニティーセンターです。今回は基礎編の2日間。次回は作成編で7月13・14日の2日間を予定しています。インソールを使いこなすことができれば、臨床において、とても大きな武器になります。PTの皆さんの成長が楽しみです。

2013.3.23 アスレティックトレーナー橋本恒先生による勉強会

 米国でATの経験を積まれ、メジャーリーグのサンフランシスコジャイアンツでもトレーナーとして活躍されていた橋本恒先生に、投球障害に対するアプローチについて講演と実技指導をしていただきました。アメリカ人と日本人では、身体のつくりが全然違うので投球メカニズムが全く異なるという話や、改めてコアの重要性の話など、とても勉強になりました。今後、当院に定期的に指導に来ていただくことになったので楽しみです。
実際に投球障害で通院している選手達を診ていただく予定です。

2013.3.5 「明石運動器リハビリテーション研究会」始動!

 私が大久保病院に赴任してから、前回までで11回のリハビリ勉強会を開催することができました。回を追うごとに、当院リハビリ科スタッフのレベルが上がっているのを感じます。また、近隣の病院からの参加者も増え、熱心に技術向上に取り組む参加者の姿を見ていると、このような定期勉強会や技術講習会を継続していく必要性を感じます。しかし、今までは大久保病院に援助をいただいて開催していたため、永続的に開催するには新たなシステムが必要になります。そこで「明石運動器リハビリテーション研究会」を立ち上げることになりました。引き続き、定期勉強会や技術講習会を開催することで、セラピスト一人一人のレベルを上げるだけではなく、明石地区で働くセラピスト同士の横の繋がりもできるといいなと考えています。そして、学術的な活動も行い、明石から全国へ情報を発信していきたいなと考えています。
上の写真は、現在建築中の新しいリハビリ棟です。平成25年夏頃に完成予定です。

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「明石運動器リハビリテーション研究会」立ち上げのお知らせ 
               
                    平成25年3月2日
                    大久保病院 理学療法士
                    明石運動器リハビリテーション研究会 代表世話人
                                    弘津  貴章

このたび、大久保病院 整形外科医師 立原久義先生 を顧問に、「明石運動器リハビリテーション研究会」を立ち上げました。
今後、永続的に定例勉強会や技術研修会を企画・運営し、運動器リハビリテーションに興味ある方を対象に、知識・技術力向上に向け、ここ明石から情報発信を行っていきます。
運動器リハビリテーションにご興味のある方、ご参集頂けますよう、お願い申し上げます。

<今後の勉強会予定>
○定例会  2013年3月2日現在の予定
25年4月13日(土) 足関節②底屈/背屈制限に対するアプローチ
  8月3日(土) テーマ:未定  
  8月31日(土) テーマ:未定   
  10月19日(土) テーマ:未定  
  12月7日(土) テーマ:未定
※変更の場合、随時ご連絡します。
 時間:14:00~18:00
 内容:テーマに沿ったスライド講義と実技指導
 講師:山本昌樹先生(トライデントスポーツ医療専門学校、整形リハビリテーション学会 理事)
    実技指導は他に2名の講師が参加
 場所:大久保病院1階会議室+リハビリテーション室
 会費:3000円

○技術講習会
 テーマ 「インソールについて」
     6/1-2 第1部[基礎編]  解剖学・機能解剖学・触診・評価・歩行分析
                  メイン講師:山本昌樹先生
     7/13-14第2部[作成編]  病態に則したインソールの実際
                  メイン講師:中宿伸哉先生
      ※4日間ともメイン講師に加え4~5名講師による実技指導あります
     計4日間 定員40名程度 参加費は材料費込4日間で3~4万円程度の予定
     会場は調整中です。
<申し込み方法>
 研究会の入会金はございません。勉強会の申し込み方法は、3月中旬をめどにホームページを
 作成しアナウンスする予定です。今しばらくお待ち下さい。
 ※過去勉強会に参加された方には、メールにてアナウンスさせて頂きます 

2013.3.2 第11回 大久保病院リハビリ勉強会

 今回のテーマは「足関節拘縮の評価と治療ー基礎と触診ー」ということで、山本昌樹先生に講演と実技指導をしていただきました。また京都下鴨病院の小野先生と、伊賀市立上野総合市民病院の猪田先生には実技指導のアシスタントをしていだだきました。今回も外部から24名の参加者があり、熱心に勉強されている姿が印象的でした。足関節は整形外科医のなかでも専門医が少なく、重要性が軽視されがちな分野だと思います。しかし、足部が体全体に与える影響は大きく、可能性を秘めた部位だと思います。特にスポーツ障害を扱うセラピストにとっては重要です。まずは、今回勉強した触診技術を確実なものにしていきましょう!

2013.2.6 前田健のピッチングメカニズム論DVD

 BCS Baseball Performanceで投球動作指導をされており、野球の動作改善メカニズム論の第一人者である前田健さんのDVD全巻を購入しました。今まで曖昧だった投球動作のメカニズムについて、最も効率のよい体の使い方、すなわちパフォーマンスが高く、障害の少ない投球動作を論理的に解説されており感銘を受けます。投球障害に携わるスタッフは、この理論を共有しておくべきと考え、現在定期的にリハビリ科スタッフとDVD鑑賞会を行っております。今後は、投球障害で通院中の選手達にも視ていただくことで、効率の良い体の使い方を学んでいただき、症状改善だけでなく、パフォーマンスアップにつながればいいなと考えています。

2013.1.26 第10回 大久保病院リハビリ勉強会

 本年初めて勉強会でした。テーマが「変形性膝関節症」のためか、参加人数も今までで最大となりました。今回も、トライデントスポーツ健康科学専門学校の山本昌樹先生に講義と実技指導を行っていただきました。変形性膝関節症は、外来で診察する頻度の最も多い疾患です。その多く患者さんがヒアルロン酸の注射や内服を漠然と続けているのが現状だと思います。しかし、機能的な問題点(膝に負担がかかる原因となっている筋肉の弱さや硬さ、バランスの乱れなど)を見つけ出し、それをリハビリで治療しないことには良い状態を維持することはできず、注射通いから逃れられなくなってしまいます。今回の勉強会を通して、当院のリハビリレベルがアップし、一人でも多くの患者さんが注射に通う必要がなくなれば嬉しく思います。
 大久保病院リハビリ勉強会の年間スケジュールが決まりました。どなたでも参加可能ですが、実技指導の関係で定員をもうけることとなりました。詳しくは大久保病院リハビリ科のホームページをご覧ください。

2012.12.1 第9回 大久保病院リハビリ勉強会

 今回は、TKA(人工膝関節置換術)術後のリハビリがテーマでした。京都下鴨病院PTの小野志操先生にメインの講師を務めていただきました。個人的には、自動運動主体の理学療法の重要性についてのお話に感銘をうけました。以前、福島の坂下厚生病院という年間TKAが500症例という病院に勤務していましたが、そこでも術後CPMを使用しないで自動運動主体に切り替えたことで術後可動域が向上したことがありました。当院でのTKA後療法のありかたについて考えさせられます。次回の勉強会は、来年の1月26日予定で、テーマは股関節を予定しています。参加希望の方は、リハビリ科ホームページをご覧下さい。

2012.11.17 関西肩コラボレーションミーティング(KKCM)開催

 2回目となるKKCMが、大久保病院の主幹で11月17日に大阪コロナホテルで開催されました。昨年に引き続きあいにくの天気でしたが、約200名の方々に参加いただき盛り上がることができました。今回のテーマは「投球障害を考える!~我々にできること~」でした。講師の先生と演題名は、ATからは高島誠先生に「投球障害に対するパフォーマンスを考えたセルフコンディショニング」、増本克規先生に「シーズンを通して考える肩のコンディショニング法」、医師からは瀬戸口芳正先生に「新しい投球障害の臨床コンセプト~Thrpwing plane concept~」、PTからは山口光國先生に「投球障害肩への対応~力学を踏まえた負担軽減のポイント~」という内容で講演していただきました。最後には、山口光國先生による実技指導もあり、非常に有益な勉強会になったと思います。このように、異なった立場の治療者が意見を交換できる会はあまりなく、貴重な会だと思いますので、是非継続させていきたいです。次回開催予定については未定ですが、来年の同じ時期になると思いますので、興味のあるかたは参加していただきたいと思います。

2012.10.13 菅谷啓之先生が大久保病院に来院

 師匠である船橋整形外科の菅谷啓之先生に来院していただき、ARCRを行っていただきました。昨年9月に続き、2回目の来院です。今回は、1次修復がギリギリの広範囲断裂に対するARCRで、全部で10個のアンカーを用いた時間のかかる手術となりました。毎回、菅谷先生の手術を見る度に新しい発見がありますが、今回も腱板のmobilizationの方法など、いろいろと勉強になり、刺激をうけることができました。その後は、京都で行われた、整形外科リハビリ学会京滋支部主催の「肩関節特別講演会」に参加し、関西地区の肩関節外科医、理学療法士のみなさんと大いに盛り上がりました。
 私が船橋整形外科で研修している時期に、菅谷先生はTBSテレビの「これが世界のスーパードクター」に出演されました。その時の映像のリンクです。
これが世界のスーパードクター菅谷医師 前編
これが世界のスーパードクター菅谷医師 後編
 ちなみに私も、手術の助手としてちょこっと映っています。

2012.9.19~22 ヨーロッパ肩肘学会 @クロアチア

 クロアチアのドブロヴニクで開催されたヨーロッパ肩肘学会に私と柴原先生で参加してきました。ドブルヴニクは「アドリア海の赤い真珠」ともいわれる世界遺産の町で、町をぐるりと囲む城壁と、ぎっしりとつまったオレンジ色の屋根はこの町を象徴する美しさです。路地を歩けば中世のたたずまいがあり、美味しいシーフードとワインを楽しみました。しかし、日本からはあまりにも遠く、移動で疲れてしまいました。
 今回発表した演題は「Advantage of conservative treatment featuring scapulo-thoracic control for osteochondritis dissecana of the humeral capitellum in adolescents」で、野球肘についての発表です。また、柴原先生の発表は「Evaruation of Bone Mineral Density in the Proximal Humeral head with rotator cuff tear 」で、腱板断裂と骨密度の関係示したものです。今後も、世界で勝負できるような医療レベルを維持し、積極的に海外へアピールしていきたいと考えています。

2012.9.14~15 38th 日本整形外科スポーツ医学会学術集会 @横浜

 横浜で開催された、38th JOSSMにて、シンポジストとして発表する機会をいただきました。「少年野球肘の保存療法とその限界」というシンポジウムで、発表した演題は「少年期上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する積極的保存療法の効果」でした。従来、長期間の安静が必要とされてきた外側型野球肘に対して、リハビリにより、肩甲胸郭関節を中心とした機能改善をしっかり行えば、野球を続けながら病巣の修復が得られるという内容の発表です。我々の治療コンセプトが少しでも多くの先生方に伝わればいいなと思っています。

2012.7.19~21 4th JOSKAS @沖縄

 沖縄で開催された、4th JOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)にて、臨床研究の成果を発表してきました。演題は「鏡視下腱板断裂術後にドレーンは必要か?」というものです。従来から、習慣的に鏡視下腱板修復術後にドレーン(関節内に溜まった血腫などを外に排出するためのチューブのことです)を留置することが多かったのですが、その効果についてきちんと評価された報告はありませんでした。今回、大久保病院でのデータを解析した結果、ドレーン留置のメリットはなく、むしろ痛みが増強するという結果でした。今後、この知見が一般的になり、同じ手術を受ける多くの患者さんの利益につながれば嬉しいです。

2012.6.30 第5回大久保病院リハビリ勉強会

 今回から「腰編」が始まりました。腰痛は外来患者さんの中でも特に頻度の高い訴えですが、神経症状を伴わないいわゆる「非特異的腰痛」は治療に難渋します。理由のひとつに、機能診断の難しさにあると感じています。その機能診断の第一歩となる触診技術を中心に、トライデントスポーツ健康科学専門学校の山本昌樹先生に講義と実技指導を行っていただきました。今回は、当院以外のPTの方々も多数参加いただき、今までで一番多い参加人数となりました。今後も、同じ志を持った仲間の繋がりを大切にして、輪が拡がっていけばいいなと考えています。次回は、7月28日を予定しております。それまでに、今回勉強した触診技術を確実なものにしておきましょうね!

2012.6.13 Akashi Baseball Medical Support Project

 外来で、野球やソフトボールをやっている子供達を診察すると、いかにコンディショニング不良の子供達が多いかを実感します。病院を受診した時には、すでに症状が出現しているため、治療のために練習を中止しなくてはなりませんし、リコンディデョニングにも時間がかかります。中には、病巣が進行しており、手術が必要となる子もいます。このような子供達を減らすためには、現場への働きかけが必要ではないかと以前から考えておりました。自分の体の状態を意識し、それを調整(コンディショニング)できる方法を子供達と指導者、保護者に伝えることで、ケガや障害を防げるだけでなく、選手のパフォーマンス向上とチーム全体のレベルアップにも貢献できると考えています。そこで、センターの開設にあたり「Akashi Baseball Medical Support Project」を立ち上げることにしました。このプロジェクトは、メディカルサポートの希望があるチームからの依頼があれば、現地に出向いてスポーツドクターと理学療法士によるメディカルチェックとコンディショニング指導を行うというものです。もし、精密検査が必要と判断される子供がいた場合は、2時検診とスポーツリハビリテーションを大久保病院で行います。メディカルチェックは定期的に行い、チームのサポートをしていきたいと考えています。そして、我々がサポートしたチームの中から全国、世界に通用する選手が出現すれば、これほど嬉しいことはありません。また、我々としても、このプロジェクトで得られたデータを世の中に公表することで、明石地区だけでなく、より多くのスポーツ少年に貢献できると考えており、これこそが我々の使命であると考えています。
 もし、我々のメディカルサポートを希望されるチームがございましたら、下記のメールアドレスまで連絡を頂きたいと思います。
honbu@seijinkai.or.jp

2012.6.3 大久保病院 明石スポーツ整形・関節外科センター開設

 今までは、特に肩やスポーツに特化した専門外来などは作らずに、一般外来のみを行って、全ての整形外科的疾患に対応してきました。しかし、このような状況では、あまりにも多くの患者さんの対応に追われ、私の専門分野や得意分野を生かした医療を行うことは困難でした。そこで、本当に自分を必要としている方に対して、高度な医療を提供し満足していただくために「明石スポーツ整形・関節外科センター」を開設しました。初診を完全予約制とすることで、待ち時間をできるだけ少なくし、診察時間を長くとろうと考えております。肩や肘の痛み、上肢のスポーツの障害でお困りの方、お待ちしております。      予約センター 078-935-2940

センターのロゴについて
 センターのロゴは海に面した明石にちなんで、船の「舵輪」をイメージして作りました。世界中から最新の知識と技術が輸入され、それを患者さんに提供し、そこで得られた新たな情報を世界に輸出する港のような、自由で発展的な組織を目指しています。

2012.5.12~13 第1回大久保整形サーフトリップ@島根

 出雲にある多岐へサーフトリップ。初日は風が強く、二日目は波が小さくてコンディションは良いとは言えませんでしたが、天気は最高で、海に入っていると日頃の忙しない気持ちが癒されるようでした。夜は、キララ多岐のコテージに宿泊。高級BBQと季節外れの花火で盛り上がりました。今回をきっかけに、大久保整形の毎年恒例行事に決定。サーフィンする人もしない人も参加者募集です!

2012.4.28 大久保病院に内田宗志先生が来院

 産業医大若松病院の内田宗志先生をお呼びして、股関節インピンジメントの症例に対して股関節鏡視下手術(関節唇修復)を行っていただきました。内田先生は股関節関節鏡視下手術の第一人者であり、体育会系のお人柄や、とても美しい手術に感銘を受けました。また、股関節鏡視下手術の可能性に魅力を感じました。今後は、我々も股関節鏡視下手術に力を入れていく予定です。
内田先生のブログです↓
スポーツ整形外科医S.Uのブログ

2012.4.14 第4回大久保病院リハビリ勉強会

 「肩編」の最後にあたる今回のテーマは「投球障害」でした。講師は中部学院大学の鵜飼建志先生に来ていただいて、講義と実技でしっかり指導していただきました。また、懇親会でもいろいろと意見交換ができて有意義な時間が過ごせたと思います。勉強会の回数を重ねる毎に、当院スタッフの技術や意識がレベルアップしているのを感じ、嬉しく思います。次回(6/30)からは「腰椎・体幹編」に入っていきます。みなさん、頑張りましょう!

2012.3.7~10 末永直樹先生の手術見学 @ Hokkaido

 札幌の北新病院を中心に活躍されている末永直樹先生の手術見学に行って来ました。末永先生は肩の人工関節分野でのTop surgeonです。4日間でしたが、Cuff tear Arthropathy (Massive tear)に対する人工骨頭+腱板修復術が4例、骨頭壊死に対する人工骨頭置換術が2例、リウマチ肩に対する人工肩関節置換術が1例、ORCRが1例、ARCRが2例、SLAPが1例、骨折に対するNailが1例と盛りだくさんでした。肩の治療に対する考え方が変わる貴重な経験をさせていただきました。

2012.3.3 第3回大久保病院リハビリ勉強会

 トライデントスポーツ健康科学専門学校の山本昌樹先生を講師に招いての、整形外科リハビリ勉強会を大久保病院で開催しました。3回目にあたる今回のテーマは「拘縮肩における夜間痛の解釈と治療」でした。機能解剖に基づいた触診技術や、狙った筋肉に対する反復収縮・ストレッチ、関節包のストレッチなどの手技は運動器を扱うセラピストにとって、とても重要で有用な手技だと毎回感じさせられます。自分自身とても勉強になり刺激をうけましたが、参加されたPT、OTの皆さんのさらなるレベルアップにつながればとても嬉しいです。

2012.1.13~18 菅谷系 Shoulder and Elbow Arthroscopy Course in Hawaii

菅谷啓之先生
 今年も、Hawaiiで開催された菅谷系のCadaver Trainingに参加させていただきました。昨年からShoulderだけでなくElbowもTraining可能となりましたが、今年はさらにArthroplastyも追加となり充実したTrainingができました。講師の菅谷先生、藤田先生、髙橋先生をはじめ共催いただいた船橋整形外科の道永院長、Mitec皆様に感謝します。


2012.1 大久保病院に新しい手術室が完成

Stryker
 大久保病院に、新しい手術室が完成しました。StrykerのiSuiteという医療画像管理システムが装備されています。無影灯にはLEDが使用されており、より明るくEcoみたいです。今後ますます、鏡視下手術や人工関節手術の精度が上がりそうです。


2011.11.18 大久保病院に末永直樹先生が来院

末永直樹先生
 北新病院の末永直樹先生に来院していただき、変形性肩関節症に対してのTSAと、Cuff tear arthropathyに対しての人工骨頭+腱板修復術をしていただきました。